ストーリー

ナメクジと蜘蛛は殺さない

電動歯ブラシの電池が切れそうだったから、洗面所に行く。テレビからは、日本列島の下のほうに台風が3つもあると音声が聞こえる。 洗濯機の前に来たとき踵にぬるっとした冷たい感覚がわいた。完全に踏んでしまう前に足を上げる。猫がウンチでもしたんだろう…

一生勉強を続けようと思っている1つの理由

それは、元・国会図書館館長、長尾先生の影響だ。 大学4年生のときに、筑波大学で図書館情報学系の集まりがあって、私はそこで発表をすることになっていた。 直前までテーマを決めれてなくて、つくばエクスプレスのなかでプレゼン資料は作った。 イベントの…

嘘をつくのに抵抗がない人

「嘘をつき続ける生活」、「すべてのことに正直に答える生活」。 1ヶ月、やりぬくとしたらどっちが楽だろう? 小学3年生のとき、隣のクラスに、「生まれてから1回も嘘をついたことがない」という人がいた。 通っていた小学校は、漁港の脇の3、4メートル盛り…

新規事業計画書から学ぶ、物語の「嘘っぽさ」

大学時代の友人と数年ぶりに再会をした。 お互いマンガの『HUNTER×HUNTER』が好きで、学部事務室の隣にある異様に長いベンチに座り、次のストーリー展開はどうなるかをよく話し合った仲だ。 エンジニアになった彼は、会社員をやりながらときどき趣味でWebサ…

apple girlに告ぐ

「omamori wo kudasai」とSkypeのチャット欄にメッセージがあった。 相手の名は、apple girlというおそらく女性。 理由はわからないが、とにかく日本のお守りがほしいのだと言う。お守りだったらなんのためのものでもよいらしい。詳しいことは一切教えてくれ…