「永遠」という言葉について
永遠という言葉には、2つの用途がある。
1.終わりがなく、ずっと続くこと
2.感覚の程度の表現として、「すべてを上回るものであること」
1に関して言えば、永遠というものは存在しないと思っている。永遠を保証するには、永遠を記憶する人間が最終的には必要だ。ただ、それは人間にはできない。
2については、生活のなかでは、こちらを使うことが多いと思う。「とても」だとか「すごく」だとか「一番」だとか、それらを上回る表現として「永遠」はある。
「永遠に君を愛するよ」という台詞は、「すごく愛しているより一番愛しているより、もっと君を愛している」と言っているのと同じだ。
人には寿命があり、いつかはいなくなる。誓われた永遠の愛は、果たしてなされるのか? 歳を取ってから聞いてみるのは一つのいい手だ。それなら、記憶から答えを得ることができる。