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人工知能がプロ棋士に勝つことについて

GoogleのAlphaGoが、トップ棋士に勝ち3ヶ月ほど経つ。将棋も、いつかは人工知能に完全に勝てなくなるときがくると思う。将棋も論理を追求するゲームだ。コンピュータの演算に乗せれるものには、人間は勝てない。

 

そのなかで、プロ棋士が人工知能に負けることは大きな問題ではないと思っている。

 

プロ棋士の尋常でない能力が、コンピュータによってかえって理解できるものになったからだ。

 

AlphaGoに使用されたCPUはおよそ1200、GPUが260だったそうだ。
 
AlphaGoの本質はソフトウェア的な部分だから、演算に使ったハードウェアの話はするのはズレているとしても、一矢報いたイ・セドル九段の才覚はそれに匹敵したということだ。そんな人間、かつていただろうか?

 

それも、人工知能との対局のおかげである。プロ棋士が人間離れした能力を持っていることが理解しやすい形で示されたのだ。

 

アマチュアの人間がトップ棋士に勝つのは不可能だ。そう言っても過言ではないレベルで、アマチュアにとってプロは神に等しい。「人間同士で勝負したとき、勝てんのか?」となったら、勝てない。鍛え上げられた肉体がその存在だけで畏敬を集めるように、プロ棋士の権威もそこまでは揺るがないのではないかと思う。

 

すべてがデジタルになったとき、創造性もわかりやすい形で理解できるかもしれない。優れた芸術作品になぜ心を打たれるのか?  なぜ涙を流す?  怖くもあるし、楽しみでもある。