足りない情報量とアクセスできない不安
本屋に行くときに、軽い買い物だからと、パソコンもスマホも持って行かなかった。
家を出て、自転車で走っていたら、ぼんやりと不安になった。なんについてのものか、目的地につくまで考えたのだけど、情報量が足りなくなる不安なのだと思う。
行き慣れた書店だったから、途中で道に迷うわけでもない。Googleマップはいらない。
帰りのカフェで、買った本に浸っているとき、わからない単語が出ても調べる気もなかった。読み飛ばせばいい。
私の生活は、一部分を切り取っていけば、本一冊で情報量が済むときがある。
インターネットにアクセスできる装置がない生活も、ときどきは作らないと、持っていなかったときの感覚を忘れてしまう。
「いつもと比べて足りないから」という理由で、いままでの習慣に戻ろうとする動きを、疑うときがあってもいいなと思った。