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静的な世界は書物のなかに

ルール

"32件の新着ツイートを表示"みたいに、SNSやニュースサイトを見ていると、際限なく情報が出てきて驚くことがある。

 

いまは文章の摂取がほとんど書籍からなのだ。書籍は読んでいる間に、それぞれのページに文章が増えることはない。静的な世界だ。

 

Webのダイナミックさは好きだ。世の中が動いていることが直に見て取れる。人間って動的ないきものだよなと心から感じることができる。際限なく加速度的に増えていくデータ、天才が創り出すかつてない未来、新しく祝福される出来事の連続。

 

でも、いつもそこに浸っているというのはできない。そりゃ、個人も同様に、動的ないきものである。調子のいいときも、悪い時もある。

 

動的な世界にうんざりしたときは、静かな環境を求めることになる。図書館、書斎、人のまばらな喫茶店。本を読むならそんなところがいい。本は100年前でも100年後でも同じ内容だ。変わらないってことが、救いになるときもある。

 

生きることも、記憶も、存在も、永遠には続かない。いつかは終わる。

 

目にするもの手にするものはみんな揺れ動いている。そんななかで、絶対的に静かで何も起こらない、誰にも迷惑をかけない、誰も私のことを考えることがない空間があるってのは感謝できることであるし心が洗われる気分になる。