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本を泳ぐ猫

猫(大臣・雄・5ヶ月)が机のうえを破壊していた。

 

大きな音がして駆けつけると本の山がすべて崩れていた。ちょうど、真ん中のくぼみで大臣が寝っ転がっていた。

 

猫が反省すると思っていないから、なんというか、その光景を眺めていた。本を泳ぐ猫みたいだなと思った。片付けるのもめんどくさくなって、広がる本のなかから読んでない本を拾ってだらだらと読んでいた。大臣も書物に囲まれてごろごろしていた。お互い気を使わないことはよいことだ。

 

意外と、幸せというのはこうやって訪れるのだなと時間を楽しむことができた。視界いっぱいの銀、黄色、黒の表紙と横になる白猫って、なんだか豊かだった。