ベーグル屋のジョイント・ベンチャー先は、どこだ?
ときどき行っているベーグル屋さんが開店前にヨガ教室を始めていた。店内に貼ってあるチラシを見た瞬間に思った。商売うまい!*1
そのベーグル屋さんは素材にこだわったいわゆる自然派食品のお店。早朝のヨガが終わったら、お客さんはそのままベーグルとスープセットを食べて帰るだろう。お客さんの健康不安や向上心を、ヨガ会場を提供するという形で解決している。ベーグル屋の集客、顧客への価値提供を同時に行えている。
ヨガ教室の方から見ても、すきま時間に会場を借りないでサービスの提供ができる。ベーグル屋、お客さん、ヨガ教室のみんなが喜ぶ状況になっている。
自然派の商品を欲しがるお客さんってそもそもどんな人たちだっけ? どんな感覚を味わいたくて、無添加のベーグルを買っているんだっけ?
そういった考えがジョイント・ベンチャーに結びつく。ベーグル屋さんは資源を投資したわけじゃない。店を開ける時間を早めていつもとは違った顧客に会場を提供しただけだ。金なし、手間なしのよい例に思えた。
そう考えると、ライフスタイルの提案って力強い。需要を種にして、それを広げていってあげる感じなんだろうか。ニーズの用途開発というか。ひとつのプロダクトにいかに多くのキャッシュポイントを作れるかというか。
*1:実際、食事中に、お客さんが1人新規で加入していた