気に入らないプロセス

人の目を曇らせるのは手段の制限だと思う。

 

「この方法でなければ目標は達成できない」という思い込みが、無駄な焦りや不安を呼んでいる。ひどいときには、「この方法で達成できなければ、達成したことに意味がない」と言い出す。

 

事故・病気にでも遭わないかぎり、人生はなかなか終わらない(終わってくれない)。同じように、手段は絶滅しない。そのときの認知できる範囲で、認知できるものがなくなっただけだろう。

 

取りたい手段が潰えたからといって、もう二度とやりたいことが叶わないと勝手に諦めるのはバカバカしい。

 

細かく言っていけば、1.大きな目標、2.達成プロセスがあるとする。今回で話しているのは2についてだ。1の目標さえ達成できれば2のプロセスなんてぶっちゃけなんでもよい。「あらかじめ決めていたプロセスでないと納得ができない」ということが私はよくある。そのためこの記事を書いている。

 

叶え方なんてなんでもよいだろうという話と、プロセスに貴賎はないという話。時間をかけて設計した手続きはたしかに気に入っていて美しく感じられるときがある。失うと悲しくて落ち込む。それでも、にもかかわらず、手段というのはいつでもけっこう存在している。発生するという表現のほうが近いかもしれない。