猫の退屈
猫と生活を始めて1ヶ月になる。名前は大臣という。
ひょんなことから住むようになった。一緒にいる時間も長いといえば長い。
彼の基本サイクルは簡単で、3つだ。寝る→遊ぶ→寝る→遊ぶ。その合間にご飯を食べたりもする。それで3つ。
基本があるなら例外も存在する。退屈している時間だ。どうやら、「寝てるは寝てるけど遊びたいは遊びたい」みたいなときに、そんな風に見える。
風通しのよいところでいつも横になっているから、最近はたいてい机の上でぐうすか寝ている。側でキーボードを叩いていようものなら、噛まれるかひっかかれる。その場から動くわけではない。その場から届く範囲で、暇つぶしにちょっかいを出される。
仕事で小さな子どもたちの見守りをしたことがある。けっこう、猫に行動パターンが似ている。退屈が嫌いなところも。新しいことを学ぶと、いたずらの範囲と種類が増えるところも思えば近い。
まだ1ヶ月とはいえ、大臣も子猫からだいぶ大人になった。相変わらずやんちゃなままではあるけれど、子育てもこんな感じなのかなあとたまに考える。