腕時計を本当によくなくす

腕時計をとにかくなくす。電車、温泉、友人の家。いたるところで忘れる。高い時計を買う気になれないのはどうせ紛失してしまうからというのが大きい。

 

ヘッドホンもなくす。イヤホンもなくす。手袋もマフラーも。書いていて多いなあと思う。たぶん、身につけるものがダメなのだ。

 

先日も長距離移動から帰ると、腕時計をしていなくてびっくりした。無意識に外してしまっていたようだ。

 

インドを起源とする放浪民ロマは、指輪や足輪に豪華な装飾品を選び、いつでも住む場所を追われてもいいようにしていると本で読んだことがある。逃げ延びた先で物々交換や換金をするためだ。その精神には程遠い。

 

高級腕時計に憧れるときもあった。でも、性なのだし私は私だと切り捨てようと思う。